不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は16日、同社のネットワークにおける、2011年1年間の首都圏新築戸建・中古マンションの登録価格・成約価格データを発表した。調査対象物件は、登録物件が新築戸建9万5,996件、中古マンション1万7,652件。成約物件が、新築戸建1万9,051件、中古マンションが4,978件。
新築戸建の年平均登録価格は、1戸当たり3,241万円(前年比5.6%増)で、4年ぶりに上昇。また年平均成約価格も、1戸当たり3,215万円(同2.6%増)で、同様に4年ぶりに上昇した。高額物件の多い東京23区で成約が好調だったことが大きな要因。23区では登録と成約の乖離が小さく、需要のバランスがとれていたため成約好調につながった。
一方、中古マンションの年平均登録価格は1戸当たり2,280万円(前年比1.0%増)で、2年連続の上昇。年平均成約価格は2,139万円(同0.1%増)といずれも2年連続の上昇となった。価格の高い東京23区が上昇したことによるもの。
また、1平方メートル当たりの価格も、登録価格が36万3,300円(同0.8%増)、成約価格が34万2,700円(同0.2%増)といずれも上昇した。
震災前後の成約価格動向については、3月の首都圏の新築戸建平均成約価格は、10日までは前年同期比5.7%上昇、11日以降月末までは、前年同期比▲0.7%に。3月1~10日比では▲1.1%となった。
また、震災後年末までを2ブロック(3月11日~7月31日、8月1日~12月31日)に分け、それぞれ前期と比べると、後半のブロックは全エリアで下落となり、震災の影響は後半の方が大きいという結果になった。