



(株)大京は、東京建物(株)、(株)長谷工コーポレーションなど4社と共同で開発中の分譲マンション「ミリカ・ヒルズ」(大阪府吹田市、総戸数633戸)を、3月下旬にも販売する。18日、モデルルームを報道陣に公開した。
同物件は、5社連合で2006年に取得した毎日放送千里丘放送センター跡地開発「ミリカの丘」の第1弾。同地は総面積13ha。今回開発するのはそのうちの約2.8ha。17年度までに、総住戸数1,480戸、商業施設や幼稚園・公立小学校、シニア施設などが建設される予定。最寄り駅は、JR京都線「千里丘」徒歩15分。
ターゲットを子育てファミリーに絞り込み、日常から英語や外国文化に接することができる環境をつくり、グローバル化時代に対応できる国際感覚を身につけることができるまちとする。街区内に、幼保一体型のバイリンガル保育園や英語オンリーの学童保育施設などを設けるほか、プレゼンテーション能力を磨くための施設として、子供たち自らが番組制作に関わるFMステーションも設置する。
このほか、外国人スタッフによる「インターナショナルカフェ」、外国人シェフによる料理教室などを開講する「グローバルキッチン」、楽しみながら英語を学べる子供たち向けクラブ活動なども展開していく。
建物は、地上15階建て。従前の環境を活かし、既存樹の保存や提供公園の設置などを進め、マンション事業としては初となる(財)法人都市緑化機構のSEGES(社会環境貢献緑地評価システム)認定を受けた。住戸は2LDK~4LDK、専有面積67~114平方メートル。販売価格は、専有面積80平方メートル台の住戸で3,000万円台中盤、坪単価150万円程度を予定している。
同日会見した大京執行役員大阪支店管掌の小村雅信氏は「当マンションは、大阪圏ではここ10年で最大級の開発となり、各方面の注目度も高い。『世界人を育てる』というコンセプトや数々の緑地対策によるマンション初のSEGES取得など、今後のまちづくりのフラッグシップモデルになるような新しいコンセプトのマンションとした」などと語った。販売を手掛ける同社大阪支店担当部長の岡本史夫氏は「普通の家庭が、グローバル教育を身につけられるまちというのが狙い。11年11月からこれまで、約1,500件の反響を得ているが、そのほとんどが“コンセプト”を評価したものだ」などと自信を見せた。
また、発表会には同物件のイメージキャラクターを務めるタレントのベッキーさんが参加。イギリス人と日本人のハーフである自らの体験を語り「私はハーフに生まれたことで、2つの国の文化や英語を学ぶことができ、人間の幅が広がった。もし結婚するとしたら、同じような体験を子供にさせたいので、このマンションは素晴らしい環境だと思う」などと語った。