(株)リクルートは21日、「スーモカウンター利用者調査・注文住宅編 2011年度冬版」を発表した。
同社では05年より、住宅購入検討者に対し、アドバイザーが無料で建築会社選びや新築マンション探しをサポートする「スーモカウンターサービス」を展開しており、年間約1万5,000人が利用している。
今回の調査は、同サービス利用者を対象に「建築会社選びの重視条件」をアンケートし取りまとめたもの。調査期間は10年10月~11年12月で、集計サンプル数は5,880組。
これによると、11年12月時点の重視ポイントは「価格提案」(56.6%、10年10月比▲7.5ポイント)、「設計対応」(52.7%、同18.8ポイント増)、「営業対応」(46.7%、同14.4ポイント増)の順となり、全体傾向としては「価格提案」を重視すると共に、「設計対応」や「営業対応」を重視する傾向が強まっていることがわかった。
個別にみると、「価格提案」の重視割合は減少傾向にあり、利用者のコメントでも「安かろう悪かろうは避けたい」等という声があった。
また、「設計対応」については上昇傾向で、地区別でも首都圏・前年同期比14.6ポイント増、東海・同5.9ポイント増、関西・同12.8ポイント増と、全エリアで割合が増加している。
「営業対応」については、首都圏が前年同期比15.2ポイント増、東海が▲4.5ポイント、関西が0.7ポイント増となり、特に首都圏で重視割合が上昇した。
こうした結果について、同社住宅カンパニースーモカウンター推進室事業開発グループゼネラルマネジャーの斉木健司氏は「“価格提案”が下がり、“設計対応”や“営業対応”等の割合が上昇しているのは、耐震性や耐久性、省エネルギー性といった住宅性能に関する意識が高まっていることや、二世帯住宅への意識が高まっているため」と説明した。