住友林業(株)は21日、同社が携わる総本山仁和寺(京都市右京区)のUNESCO世界文化遺産 “名勝 御室桜(おむろざくら)”の「御室桜研究プロジェクト」において、組織培養苗の試験植栽を開始したと発表した。
御室桜は樹齢360年を超えると考えられ、近年、樹勢の衰えが顕著となっていたため、仁和寺は2007年4月、千葉大学園芸学部、住友林業グループと共同で同プロジェクトを発足。成長調査、土壌・根系調査、苗木増殖、DNA鑑定等の調査研究を実施してきた。
今回、10年1月に住友林業筑波研究所が組織培養法により増殖に成功した、御室桜の苗木第1号が植栽可能な大きさに達したことから、試験植栽を開始することになったもの。試験植栽は、全国各地の仁和寺および住友林業の管理地ほか、今後、東日本大震災により被害を受けた東北地方の複数の小中学校の参加も検討している。
詳細は、ホームページ参照。