不動産ニュース / 調査・統計データ

2012/2/23

首都圏湾岸部の倉庫の「期待利回り」、調査開始以来最低に/CBRE調査

 シービーアールイー(株)(CBRE)は23日、「不動産投資に関するアンケート」結果を発表した。東京主要部の各セクター(オフィス、賃貸マンション、商業施設、ホテル、倉庫)の期待利回り(NOIベース)水準などを把握するため四半期ごとに実施しているもの。不動産投資に関わる219名を対象に、今年1月アンケート調査を実施。162件の回答を得た。

 今回調査では、東京主要部の各セクター(オフィス、賃貸マンション、商業、ホテル、倉庫)の期待利回りは、ホテルを除いたすべてのセクターで下限値または上限値が5~20bps低下。特に首都圏湾岸部の倉庫(マルチテナント)は下限値が10bps、上限値が20bps低下。シングルテナントも下限値が25bps、上限値が10bps低下し、09年1月の調査開始以来過去最低となった。液状化リスクを懸念する投資家は多かったものの、震災後も安定した需要を背景とする賃料水準と受給バランスを保持していることなどについて好感が持たれた。

 また、賃貸マンションも上限値が20bps低下。オフィスは上限値が10bps低下している。

 東京のオフィスビルの「不動産取引量」、「売買取引価格」、「NOI」、「期待利回り」、「金融機関の貸出態度」および「投融資取組スタンス」の各項目について、1年先の状況を尋ねた設問の回答(DIとして集計)は、さらなる改善を予測する結果となった。ただし、AクラスビルのNOIについては改善度合いを示すDIが10ポイント低下。これは「回答時点では、世界経済の不透明感が払拭されていなかったため」としている。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年6月号
本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/12

記者の目を公開しました

「シロアリ被害、発見できるのは今!」を更新しました。
知らずに進行するシロアリ被害…放置すると建物強度が低下。また、気が付かずに売却をしてしまえば契約不適合責任に当たることも…!? 早期発見が望まれますが、普段は床下でうごめいていて自分で見つけるのは難しいものです。しかし春から夏はシロアリが発見しやすくなるチャンスタイムだとか…?専門事業者を取材しました。