不動産事業者の情報交流を目的にした「REB-1000社の会」(代表世話人:清水修司氏、(株)SD建築企画研究所代表取締役)は27日、パシフィックセンチュリープレイス丸の内(東京都中央区)で32回目となるセミナーを開催。過去最高の400名が参加した。
同会は、2007年10月に発足。中堅企業のビジネスに直結するノウハウを教授するセミナーと情報交換会を、ほぼ毎月1回ペースで開催。参加者が当初目的であった100名を超えたことから、11年2月に「REB-1000社の会」に名称を改めていた。今回のセミナーは同年9月以来の開催。
セミナーに先立ち挨拶した清水代表世話人は「今回も、会場に入りきらないほどの400名あまりに参加していただいた。私も、本職(設計事務所)が耐震専門なため、東日本大震災後はなかなか会を催すことができなかったが、これからはまたコンスタントに開催できればと考えている」などと語った。
セミナーではまず、(株)不動産経済研究所代表取締役社長の角田勝司氏が、「今年の不動産市場はこう動く!」をテーマに講演。液状化問題などを乗り越え、湾岸の土地価格が上昇したことを踏まえ、湾岸マンションも含め、春からマンションの大量供給が始まると予測。新たな成長分野として、特定都市再生緊急整備地域などへの開発・投資集積を挙げた。
また、(株)サンセイランディック代表取締役の松崎隆司氏は、自らがプロジェクト委員長となっている(社)日本住宅建設産業協会の沿道建築物耐震化プロジェクトの詳細を解説したほか、自社が手掛けている「底地・居抜き事業」の有望性をアピールした。