東急不動産グループは29日、ザ・キャピトルホテル東急(東京都千代田区)で記者懇親会を開催した。
冒頭挨拶した東急不動産(株)取締役社長・金指 潔氏は、「昨年、この席で『景気は底を打った』と申し上げたが、その直後東日本大震災が起き、未曾有の経験をすることになった。だが、悪いことばかりではなく、社員みんなが助け合い、現場で考えながら、今できることを限りなくすみやかにするを合言葉に、着実な一歩を踏み出していると実感している」などと語り、「大事なことは、この1年間経験してきたことを風化させないこと」として、銀座TSビルなどで展開する震災復興活動に、今後も注力していくことを明らかにした。
また、今年度スタートの新中期計画について、「成熟社会を『停滞』と捉えるのではなく、量ではなく質の成長へ変化していくための、基盤整備を進めていく」とした。
なお、4月18日に開業する商業施設「東急プラザ原宿表参道」について、初年度売上90億円、来館者数40万人を目標とすることも発表した。