日本プライムリアルティ投資法人(JPR)は2月29日、2011年12月期決算を発表した。
当期(11年7月1日~12月31日)の営業収益は117億7,200万円(前期比2.1%増)、営業利益は57億6,300万円(同2.9%増)、経常利益は42億100万円(同3.1%増)、当期純利益は42億円(同4.7%増)、1口当たり分配金は5,874円(同265円増)。新規物件取得および既存物件のリースアップ等による賃貸事業収益の改善、減価償却費等の賃貸事業費用の減少、東日本大震災復旧費用の特別損失の剥落などにより、分配金は前期水準を上回った。
当期は、「銀座三和ビル」(東京都中央区、取得価格34億円)を取得し、当期末時点の保有資産残高は57物件、取得価格ベースで3,449億円に。プロパティマネジメント会社や仲介会社との緊密な連携を図り、テナント候補への戦略的な条件提示や既存テナントの増床を積み重ねた結果、期末稼働率は95.6%と前期末比で0.9ポイント改善した。
次期については、営業収益121億7,400万円、営業利益62億2,400万円、経常利益45億7,700万円、当期純利益45億7,600万円、1口当たり分配金6,400円と予想する。
なお、同投資法人は2月29日、東京建物(株)が開発を進める「(仮称)大手町1-6計画」の底地(東京都千代田区)の信託受益権を取得すると発表。取得価格は360億円。
1日の説明会で同投資法人の資産運用会社である(株)東京リアルティ・インベストメント・マネジメントの代表取締役社長・大久保聡氏は、「次期は、大手町の大型物件の取得により、さらなる増収増益が見込める。分配金は今後6,000円台で安定維持していくことを基本としていきたい」などと述べた。