住友林業(株)は、同社グループの生物多様性への認識や姿勢を示す「生物多様性宣言」と、今後の取り組みについて社内的な指針を取り決めた「生物多様性行動指針」、具体的な行動目標を定めた「生物多様性長期目標」を制定したと発表した。
「生物多様性宣言」は、「再生可能な自然素材である木と、豊かな生態系を支える森にかかわる事業を通じて、これからも生物多様性を大切にし、持続可能で自然と調和する社会の実現に貢献する」などの内容で、生物多様性保全のため、宣言に従って事業活動を進めていく。
「生物多様性行動指針」は、生物多様性への取り組みを積極的に推進していくため、「社員一人ひとりが生物多様性の大切さを理解し、生物多様性に直接・間接に及ぼす影響を考え行動」「すべての事業において、その活動が生物多様性に及ぼす影響を減らす」などの行動指針を定めた。
「生物多様性長期目標」については、他社に先駆けて「生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)」で定めた世界共通の目標である「愛知目標」に対応するもので、目標への実効性を高めるため、各々の目標に概略的なスケジュールを設けて今後の取り組み指針としていく。グループ共通目標として、「森林の持続可能性の追求」、「森林および木材による二酸化炭素の吸収・固定の拡大」の2つが、個別目標として、「森林」「商品」「設計」など9項目が掲げられた。
同社では、国際的目標への社会的責任と実行内容を明示することで、地球温暖化対策と共に生物多様性尊重の環境経営の取り組みを一層推進していく。