住友林業(株)は27日、同社が資材提供や技術支援を行なう全国の地域建設会社257社の会員からなるイノスグループ向けのコンセプト商品「YORiSOI(よりそい)」を発売した。
東日本大震災以降、家族の絆を重視し、家族が一つ屋根の下で暮らすことを求める住宅検討者が増加している一方、親世帯は同居よりも近居を好む傾向という背景から、親世帯と子世帯が近くに住んでいて、程良い距離を保ちながら快適に暮らすことのできる世帯を提案するもの。
各世帯が独立したプランの「長屋」形式で、建物内で共有するスペース等は設けず、二つの世帯をつなぐ自由な空間として、趣味の作業場や近隣とのコミュニティスペースに使用できる屋根の付いたピロティを設置する。
また、太陽光発電システムとHEMSを標準搭載したオール電化住宅とすることで、家族の省エネ意識を高め、環境に配慮しながら長く住み継いでいける仕様とした。
販売エリアは、沖縄を除く全国。本体価格は、3.3平方メートル当たり49万円(税込み)から。初年度は、50棟の販売を目指す。