不動産ニュース / リフォーム

2012/4/6

東京都目黒区に、美術館を含む複合コンバージョンビルを竣工/ブルースタジオ

「B-Town 中目黒」美術棟外観
「B-Town 中目黒」美術棟外観
ファサードは、同美術館の文様である桜を抜いた、30cm四方の特注タイルで形成。同物件からほど近い目黒川沿いの桜にもちなんでいる
ファサードは、同美術館の文様である桜を抜いた、30cm四方の特注タイルで形成。同物件からほど近い目黒川沿いの桜にもちなんでいる
美術館1階の室内。現在は「桜の宴会」というテーマで、桜が描かれた絵画、屏風などを展示。将来的に作家の個展やアートイベントなども開催予定
美術館1階の室内。現在は「桜の宴会」というテーマで、桜が描かれた絵画、屏風などを展示。将来的に作家の個展やアートイベントなども開催予定

 (株)ブルースタジオはこのほど、東京都目黒区のコンバージョンビル「B-Town 中目黒」を竣工。そのうち美術館棟を4日報道陣向けに公開した。

 同物件は、東急東横線・日比谷線「中目黒」駅徒歩5分に位置する、2004年築、延床面積1251.12平方メートル、鉄筋コンクリート造地上3階建ての店舗・オフィスビルを、テナント棟(809.80平方メートル)・美術館棟(441.325平方メートル)からなる複合施設にコンバージョンしたもの。同社は企画・設計監理を担当した。

 テナント棟は1階が店舗、2・3階が事務所。2階は入居済みで、1階にはアパレル関係のカフェが入居予定。

 美術館棟では、昭和生まれの日本画家の作品を中心に展示する福島県郡山市の「郷さくら美術館」の別館として「郷さくら美術館 東京」が入居。既存建物の制約がある中、「精華」をキーワードに伝統的な要素を用いながら、絵画が主役となる現代的なデザインを採用。建物ファサードには、「郷さくら美術館」の紋様をモチーフにした1,100枚の素焼きの有孔タイルを積み上げて造作。同地の名所である目黒川沿いの桜並木と呼応するよう、印象に残る外観に仕上げた。
 また、美術館の場合、バリアフリー新法が適用されるため、段差部分に昇降機を設置し、エレベーターも導入した。3月27日にすでにオープンしている。
 
 同社執行役員・CSRE統括部ゼネラルマネージャーの石井 健氏は「既存物件を美術館に改装するのはレアなケース。最近では、個人のメセナ活動が活発化しており、今後も数は少ないが、各地でこういったニーズは生まれるとみている。今回の事例を活かし、有効な提案をしていきたい」と述べた。

 工期は、2011年12月~12年3月。なお、オーナー、工費、賃料については非公開としている。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。