森トラスト(株)は9日、同社が保有するビル「丸の内トラストシティ」(東京都千代田区)が、「DBJ Green Building 認証」において最高ランクの「プラチナ」を(株)日本政策投資銀行(DBJ)より取得したと発表した。
「DBJ Green Building 認証制度」とは、ビルの環境性能、防災、防犯、および不動産を取り巻くステークホルダーからの社会的要請、時代の要請に応えた優れた不動産を選定、認証するもので、「Green Building」の普及促進、ビルオーナーの不動産管理・運営努力の「見える化」が目的。DBJが独自に開発したスコアリングモデルを利用し、「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の4段階で評価される。
「丸の内トラストシティ」は、敷地面積1万2,026.77平方メートル。「丸の内トラストタワー本館」(地上37階地下4階建て)と「丸の内トラストタワーN館」(地上19階地下3階建て)で構成されている。
東京駅隣接地において、都市再生特別地区の都市計画に基づくプロジェクトとして開発されたビルで、先進の環境性能を備え、国際交流拠点形成への貢献のほか、帰宅困難者の一時的な避難などを支援する場所としても整備され、地域の防災対策に資する施設となっている。
今回の認証では、太陽光・風力ハイブリッド外灯の採用や、太陽熱を利用したホテルへの給湯などの環境性能をはじめ、制震装置の導入や、震災井戸・非常用発電機の設置といった防災・安全性、また、テナントと連動したエネルギー使用量削減を目指した取り組みなどが、高く評価された。