(公財)東日本不動産流通機構は10日、2012年3月度の首都圏の市場動向を発表した。
同月の中古マンション成約件数は3,388件(前年同月比35.8%増)と3ヵ月ぶりに前年同月比を上回り、3割を超える大幅増となった。前年同月が、東日本大震災の影響で大幅減だったこともあるが、リーマンショック後に一次取得者層の需要が活性化した09年3月以来の高水準となった。
都県別では、東京都が1,615件(同40.7%増)、埼玉県が406件(同20.1%増)、千葉県が484件(同60.3%増)、神奈川県が883件(同24.9%増)と、いずれも大幅な増加を記録した。
成約単価は、1平方メートル当たり38万7,600円(同▲1.1%)、成約平均価格は2,555万円(同0.2%増)で、平均価格は12ヵ月ぶりのプラス。新規登録件数は1万6,057件(前年同月比20.2%増)と24ヵ月連続で前年同月を上回り、5ヵ月ぶりに増加率が2割を超えた。一方、在庫件数は4万5,328件(同23.7%増)で、18ヵ月連続の2ケタ増、10ヵ月連続の4万件超の高水準だが、前月は下回っている。
一方、中古戸建住宅の成約件数は1,192件(同30.8%増)と、3ヵ月ぶりに前年同月を上回った。成約平均価格は2,921万円(前年同月比▲1.1%)と、4ヵ月連続のマイナスとなった。