不動産ニュース / ハウジング

2012/4/11

経営資源を有効活用、割安感のある住宅開発へ/ミサワホーム

「『ミサワホームの家は高いけれど、割安感がある』といわれるような商品づくりを目指していきたい」などと述べるミサワホーム(株)代表取締役社長・竹中宣雄氏
「『ミサワホームの家は高いけれど、割安感がある』といわれるような商品づくりを目指していきたい」などと述べるミサワホーム(株)代表取締役社長・竹中宣雄氏
「GENIUS UD」外観イメージ
「GENIUS UD」外観イメージ

 ミサワホーム(株)同社代表取締役社長・竹中宣雄氏は11日会見し、中期経営計画(2011~13年度)の進捗状況と、木質系戸建住宅ブランド「GENIUS(ジニアス)」の新商品「GENIUS UD(ユーディー)」を発表した。

 現在進行中の中期経営計画では、既存事業の収益最大化や、収益源の多角化に取り組み、業績も回復。工業化住宅の拡販、スマートハウス化の推進、木造軸組住宅「MJ Wood」の拡販など実施。分譲事業では、本社内に「首都圏開発事業部」を新設し、本社直轄で市場規模の大きい東名阪を中心に事業を展開している。
 また、「介護・福祉事業」「特建・マンション事業」「不動産流通事業」「ライフサポート事業」「外販事業」「エクステリア事業」の6つの事業を展開し、収益源の多角化を図っている。計画では、13年度は売上高4,220億円(10年度計画比23.6%増)、経常利益120億円(同52.4%増)を目指している。

 会見で竹中社長は「『ミサワホームの家は高いけれど、いいものをつくっていて割安感がある』といわれるような商品づくりを目指している。そのために、既存の工場で、割安感のある部品の開発に取り組むなど、経営資源を最大限有効活用していく。14年度からの大きなジャンプを目指し、現在はその礎を築いている」などと述べた。

 一方、「GENIUS UD」は、都市部の建て替え層をメインターゲットに、住まいとまちとのつながりを重視した商品。20日から全国(沖縄県を除く)で販売する。

 外部からの視線を適度に遮りながら光を柔らかく採り込む「縦格子ルーバー」や、リビングの採光を確保する「コーナー開口サッシ」、リビングにつながるプライベートな庭「雁行プラン」などを採用。日当たりやプライバシーの問題を解決し、1階リビング提案などにより、まちと住まいを程良くつなげている。

 外観は、深い軒下空間と軒の出ゼロの併用や、北側下屋、2方向桁落しなどで敷地対応力を強化。換気笠木・換気破風の採用で、屋根裏などの換気量を増やしてフードレス設計を可能にし、すっきりとした外観デザインを実現。耐久性に優れた高性能外装タイルの採用により、メンテナンスコストを低減。微気候デザインなどで「省エネ」を実現し、太陽光発電システムや蓄電池、HEMSなどを用意し、スマートハウス化を可能にしている。

 2階建ておよび2階建て「蔵」、3階建ての3タイプ。システムフリー設計を採用し、24プランを用意。本体参考価格は、43坪の2階建て「蔵」タイプで1坪当たり税込67万9,000円から。初年度は1,000棟の販売を目指している。

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