大和ハウス工業(株)は11日より、次世代環境配慮型店舗「D’s SMART STORE(ディーズ スマート ストア)」の実証実験を開始する。
同社では、法人の顧客向けの建築物について、2020年までに運用時のCO2排出量ゼロを目指す「Smart-Eco Project」を実施しており、その第3弾となる今回は、ドラッグストア「ハックドラッグ小塚店」(名古屋市中川区、運営会社:(株)CFSコーポレーション)に環境配慮技術を採用し、実証実験を実施していく。
同店では、越屋根に採光のための窓「ハイサイドトップライト」を設け、店舗内に自然エネルギーを取り込み昼間の照明電力を削減する。また、ハイサイドトップライトには、世界初となる直射光を屈折させ、紫外線等の有害光線をカットする「光屈折フィルム」を採用するなどして、店舗内の照明電力を42%削減させる計画。
また、店舗内の照明には、日本初となる店舗向け埋め込み仕様「ハイパワーマルチベースライトLED照明」を採用。必要照度を確保しながら照明台数を90本相当削減し、CO2排出量を年間約10.6t削減する。なおこの照明は店内を広く見せる効果もあるという。
そのほか、昼光をダイレクトに利用する「光ダクト」や10kWの太陽光発電システムの導入等、創エネ・省エネの環境配慮に特化した設備を導入することで、CO2排出量を1990年当時の同社建築物と比較して約50%、現在の一般的な店舗との比較では約39%削減できる。
同社では今後、実証実験で採用・効果検証した環境配慮技術を物販店舗等に採用していくとしている。