東急リバブル(株)は8日、2012年3月期決算を発表した。
当期(11年4月1日~12年3月31日)の連結売上高は541億7,600万円(前期比▲2.9%)、営業利益は46億3,800万円(同▲10.4%)、経常利益は46億8,100万円(同▲10.7%)、当期純利益は23億8,900万円(同▲24.9%)と減収減益。引き渡し戸数が大幅に減った販売受託業の売上減が要因。
主力の仲介事業は、リテール部門の堅調さに加え、ホールセール部門が事業再生案件などを中心に活性化。売買取扱件数こそ1万4,912件(前年同期比▲1.5%)と減少したものの、取扱高は6,688億7,800万円(同2.6%増)となり、賃貸も含めた仲介営業収益は323億8,600万円(同3.4%増)、営業利益61億9,600万円(同22.3%増)を計上した。
販売受託業は、首都圏の大型、高単価物件の引き渡し計上が大幅に減少したことで、取引件数1,574件(同▲38.3%)、取扱高772億3,500万円(同▲42.4%)となり、営業収益は29億6,500万円(同▲34.9%)、営業損失3億2,600万円(前年同期:営業利益11億5,300万円)となった。
賃貸業は、管理戸数が7万6,927戸(前年同期比8,868戸増)と増加したことで、営業収益121億7,900万円(同7.1%増)、営業利益は17億6,700万円(同増減なし)となった。
なお、次期については、連結売上高590億円、営業利益55億5,000万円、経常利益55億円、当期純利益31億9,000万円の増収減益を予想。主力の仲介業は、売上高344億3,800万円(12年3月期比6.3%増)、営業利益64億7,500万円(同4.5%増)を見込む。「約20億円の増収分のうち、約14億円を首都圏のリテール仲介で賄う予定。店舗増設や人材投入、IT投資などの投資を積極的に行なっていく」(経営企画部長・小林俊一氏)としている。