不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2012/5/9

個人向け住宅分譲の計上戸数減少も、商業施設等が寄与し増益/三井不動産12年3月期決算

 三井不動産(株)は9日、2012年3月期決算を発表した。

 当期(11年4月1日~12年3月31日)の連結売上高は1兆3,381億200万円(前期比▲4.8%)、営業利益は1,260億3,800万円(同5.0%増)、経常利益は1,025億900万円(同6.6%増)、当期純利益は501億2,900万円(同0.4%増)。個人向け住宅分譲が東日本大震災による工期の見直しで計上戸数が減少したこと等により減収となったが、オフィスビルや商業施設の通期稼働効果や、個人向け住宅分譲の利益率改善等により増益となった。

 セグメント別では、「賃貸」において、既存のオフィスビルにおける減収の影響があったものの、前期に竣工した「三井住友銀行本店ビルディング」や「三井アウトレットパーク滋賀竜王」等の通期稼働が収益が貢献。当期より稼働した「名古屋三井ビルディング新館」や「三井アウトレットパーク倉敷」等の収益寄与や、商業施設における店舗売り上げが好調に推移し、営業収益4,205億2,800万円(前期比▲29億4,000万円)、営業利益956億9,900万円(同67億7,000万円増)の増収増益に。首都圏のオフィス空室率(単体)については4.4%(前年同期:4.0%)と、引き続き低水準を維持している。

 「分譲」では、個人向け住宅分譲が減収増益に。投資家向け分譲等では日本ビルファンド投資法人や三井不動産プライベートリート投資法人等への物件売却があったものの、前期に比べて減収減益となり、セグメント全体で営業収益3,213億5,200万円(前期比▲838億9,000万円)、営業利益157億3,400万円(同▲4億5,900万円)となった。

 「マネジメント」では、プロパティマネジメントにおいてりパーク事業の管理台数、受託物件数の増加により増収増益したことに加え、リハウス事業における仲介件数も3万4,992件(前期比623件増)と増加。また、ファンド組成の伴うアセットマネジメントフィーの計上等により仲介・アセットマネジメント等においても増収増益となり、セグメント全体の営業収益は2,866億3,800万円(同86億9,200万円増)、営業利益343億6,300万円(同22万4,400円増)となった。

 次期は、SPC連結に関する会計基準変更の影響を織り込み、売上高1兆4,600億円、営業利益1,350億円、経常利益1,090億円、当期純利益550億円を見込んでいる。

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