不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2012/5/11

競争激化で利益率低下し増収減益/長谷工コーポレーション12年3月期決算

 (株)長谷工コーポレーションは10日、2012年3月期決算を発表した。

 当期(11年4月1日~12年3月31日)は、連結売上高5,009億2,900万円(前期比13.7%増)、営業利益216億1,500万円(同▲7.3%)、経常利益181億9,900万円(同▲4.9%)、当期純利益112億4,200万円(同10.9%増)。主力の設計施工関連事業が順調に業績を伸ばしたが、他社との競争激化による採算の厳しい工事の受注等で、完成工事総利益率が低下。営業利益・経常利益は前年割れとなった。

 設計施工関連事業は、完成工事高が3,303億円(同15.6%増)と大幅に増加し、売上高は3,095億円(同11.7%増)。完成工事総利益率が9.5%(同▲2.6ポイント)と低下し、営業利益は225億円(同▲12.8%)だった。分譲マンション新築工事は、「Brillia City 横浜磯子」(横浜市磯子区、1,230戸)などの大規模物件を含め首都圏で77件、近畿圏で50件の計127件を受注。分譲マンション115件の他、建て替え事業「豊四季台団地」(千葉県柏市、525戸)等を竣工した。

 不動産関連事業は、震災の影響による広告宣伝活動の自粛等により契約戸数は減少したが、秋以降で新規供給戸数が前年同期を上回り、モデルルーム来訪者数が増加。建築受注を目的とした不動産売却が増加したことにより、売上高866億円(同47.7%増)、営業損失11億円(前期:営業損失34億円)を計上した。

 同日の説明会で同社執行役員・山田義明氏は、「競争が激化する中、完成工事総利益率は厳しい状況だが、完成工事高が大幅増収となった。また2011年6月に施工累計件数が50万戸を突破した」などと話した。

 なお、次期については、連結売上高5,300億円、営業利益240億円、経常利益200億円、当期純利益120億円を見込んでいる。

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