東急不動産(株)は10日、2012年3月期決算を発表した。
当期(2011年4月1日~12年3月31日)の連結売上高は5,568億4,100万円(前年同期比▲2.6%)、営業利益500億8,600万円(同▲19.9%)、経常利益348億6,600万円(同▲36.5%)、当期純利益342億円(同194.9%増)。最終利益の大幅増は、匿名組合等の連結による負ののれん発生益490億円の計上や、法人税率変更による税金費用の減少によるもの。
主力の分譲事業は、売上高が1,163億円(同▲18.5%)、営業利益は67億円(前年同期:営業損失16億円)。分譲マンションの計上戸数減等から減収となる一方、利益率の改善・たな卸資産評価損の減少等により増益となった。
賃貸事業は、匿名組合等の連結化で賃貸収益が売上計上され増収となる一方、前期はSPCを通じたビル売却益340億円が計上されていたことから、売上高1,253億円(前年同期比▲10.5%)、営業利益353億円(同▲40.8%)となった。
請負工事事業は、売上高667億円(同8.3%増)、営業利益9億円となった。注文住宅、リフォームにおける建て替え代替商品、マンション共用部工事等の受注が順調に伸長しているほか、注文住宅やマンション共用部分工事等の完工高増加や費用削減により増収増益。
なお通期では、連結売上高6,000億円、営業利益510億円、経常利益380億円、当期純利益160億円を見込んでいる。