一般社団法人不動産証券化協会は22日、第10回通常総会・懇親会を開催した。
総会では、Jリートの二重課税回避や一定内部留保の是認等の税制改正活動、今夏に公表予定の私募ファンドを含めた不動産投資インデックスや9月開催予定のイベント「REESA東京大会2012」等による情報発信の強化、Jリートフェア等による個人投資家向けの啓発活動、運用資産拡大のための調査研究活動、ARESマスター資格の普及とグローバル人材の教育など5つを重点課題に挙げた。
懇親会冒頭で挨拶した同協会会長の岩沙弘道氏(三井不動産(株)代表取締役会長)は、「2012年4月の日銀の金融緩和で、Jリートの買取り枠1,100億円を100億円増額、期間を13年6月まで延長されたことは、Jリートの安定化や活性化に寄与する。一層の国際競争力の強化のため、投信法の見直し検討など、資金調達手法の多様化に最優先で取り組んでいくとともに、改定不動産特定共同事業法による既存建物の耐震化に向けた民間資金の投入にも期待したい。今後も、さらなる制度改正と市場インフラ整備を実践していく」などと抱負を述べた。