


IREM JAPANは23日、2011年度通常総会および12年年次大会記念セミナーを「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」(横浜市西区)で開催。会員や不動産事業者ら約200名が参加した。
総会では、11年度事業報告および12年度事業計画、理事、監事および新役員選任案などを審議、可決した。12年度会長には、11年度副会長の山本泰然氏((株)フジプロ代表取締役)が就任した。
12年度事業計画では、「CPMを実務に生かそう」をスローガンに、賃貸住宅の収支および売買データの収集・整備に努め、そのデータを基にしたNOI率の公表・一般化、NOI利回りを使用した物件評価ソフトの開発および会員への教育、オーナーセミナーや相談会の開催などに取り組む方針。山本会長は、「重点事項を実行していくことで、日本におけるCPMの地位向上を目指すとともに、CPM取得者への教育の一環として『CCIM(米国不動産投資アドバイザー)』研修も行なっていく」などと話した。
講演会の冒頭で挨拶した米国会長のジェームズA.エヴァンズ氏は、CPMの役割などを解説した後「IREMは世界的な力となっている。CPM全体の12%を海外のメンバーが占めており、ここ4年間は新しいCPMの3分の1がアメリカ国外の取得者。なかでも、日本支部の活躍はめざましいものがある。その成果に対し、今回が初となるが、海外支部の中で『最優秀支部』として表彰したい。努力して勝ち取った賞だと誇りを持ってください」などと述べた。
同セミナーでは、同会会員でCPMの藤澤雅義氏(オーナーズエージェント(株)代表取締役社長)が、「NOI率がこれからの不動産市場を変える~CPMが差別化する賃貸ビジネス~」をテーマに講演。また、ネットイヤーグループ(株)代表取締役社長兼CEOの石黒 不二代氏が、「産業創造のカギは“資金調達力”と“人材”にあり」と題した基調講演を行なった。