不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2012/5/25

仲介取扱件数は過去最高更新、関西圏の伸びが貢献/三井不リアル12年3月期決算

 三井不動産リアルティ(株)は24日、2012年3月期決算概要を発表した。

 当期(11年4月1日~12年3月31日)は、連結営業収益1,022億2,400万円(前年同期比5.8%増)、営業利益95億5,500万円(同12.8%増)、経常利益94億7,600万円(同12.2%増)。主力の仲介事業は、第1四半期まで震災の影響を引きずったがその後は正常化。売上高545億7,000万円(同3.7%増)を確保。リパーク事業も、リーマンショック後続いていた縮小傾向が一段落し、管理台数13万3,039台(同7.0%増)となり、売上高422億100万円(同10.3%増)と2ケタ増となった。利益率の高い法人仲介とリパーク事業が伸長したことで、利益も2ケタ増となった。

 主力の仲介業務は、震災の影響で前年度割れとなった首都圏を、関西圏の伸びでカバー。三井不動産リアルティネットワーク全体での仲介件数は3万6,071件(同0.9%増)となり、過去最高を更新。取扱高は1兆1,321億3,400万円(同▲0.7%)、仲介手数料収入は598億3,600万円(同2.4%増)だった。なお、期末店舗数は260店舗(前期末比5店舗増)。首都圏は、リアルプラン店舗とリハウス店舗の整理を行ない173店舗(同▲1店舗)だった。

 次期も、関西圏については積極的に人材投下と店舗展開を推進するが、首都圏については「成長と品質を両立する意味からも、新規出店にはこだわらず、人材育成と既存店舗の好立地化、増床をメインとしたい」(代表取締役社長・竹井英久氏)としている。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。