不動産ニュース / 開発・分譲

2012/5/28

東京・仙川の“安藤忠雄”マンションを竣工/住友不動産

「シティハウス仙川ステーションコート」外観。同氏の作品の特長であるコンクリート打ち放しのシンプルなディテール
「シティハウス仙川ステーションコート」外観。同氏の作品の特長であるコンクリート打ち放しのシンプルなディテール
モデル住戸内部。総戸数の8割が50平方メートル台の2LDK。限られた面積を生かすために、廊下面積を極力減らしたり、アイランドキッチンを用いたりといった工夫をしている
モデル住戸内部。総戸数の8割が50平方メートル台の2LDK。限られた面積を生かすために、廊下面積を極力減らしたり、アイランドキッチンを用いたりといった工夫をしている

 住友不動産(株)が、東京都調布市で開発中の分譲マンション「シティハウス仙川ステーションコート」(総戸数91戸)がこのほど竣工した。

 同物件は、京王線「仙川」駅徒歩2分に立地する、地上9階建てのマンション。世界的な建築家である安藤忠雄設計事務所が設計を手掛けるのが最大の特長。建設地は、同氏が設計した建築物が立ち並ぶ、いわゆる「安藤忠雄ストリート」と呼ばれるエリア。同氏は、ほとんど分譲マンションの設計を手掛けていないが、同社は2003年にも、同じ仙川駅圏で同氏設計による「シティハウス仙川」(総戸数61戸)を供給している。

 外観は、同氏設計の特長であるコンクリート打ち放し。共用部もほとんどが同仕様で統一されている。建物はコンクリートそのままのシンプルなカラーリングとし、ガラスは乳白ガラスを採用。周囲の緑や空とのコントラスト、周辺の同氏の建物との統一感を狙っているという。また、環境配慮にも力を入れており、歩道状空地への植栽に加え、屋上緑化や壁面緑化を施している。

 住戸は、2LDK・3LDK、専有面積53~73平方メートル。2LDKが全体の8割を占め、限られた面積を有効に使えるよう、廊下面積を最小限に抑えたリビングインタイプを主力としたのが特徴。甲州街道の騒音を抑えるための樹脂二重サッシュ、Low-Eガラスなどを導入している。

 販売は、2011年8月から開始しており、これまで販売した46戸はほぼ完売している。販売価格は、55平方メートル台の2LDKで5,000万円台が主力。坪単価は300万円。購入者層は、DINKSとシングルで約8割。シングルは女性も多いという。“安藤忠雄”作という希少性に加え、再開発が進む仙川のポテンシャルや駅徒歩2分というアクセス性などが人気の要因、と同社は分析している。

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