積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は5月31日、「同居・二世帯の住まいづくりと暮らし満足度」調査結果を発表した。同居・二世帯の暮らし満足度と家族や建物実態、住まいづくりプロセスとの関係を把握することが目的。調査対象は、2004~10年に注文住宅で建築した戸建住宅に住む同居・二世帯家族で、沖縄県を除く全国でインターネット調査を行なった。調査時期は12年1月、有効回答数は1,025件。
それによると、注文住宅を建築した同居・二世帯家族の86%が暮らしに「おおむね満足」と回答。同研究所は、満足が多い理由として、注文住宅のため、住まいの計画段階で同居・二世帯暮らしの不安や悩みごとを把握し、軽減するための対応ができたことが考えられると分析している。
同居家族の「交流」のために実施、工夫したことの1位は「家族全員が揃って食事ができる場所」(62%)。2位「一緒に過ごせるリビング」(38%)、3位「一緒に料理ができる広いキッチン」(34%)と続いた。
なお、同居の暮らし満足度が高いほど、空間や設備の世帯専用化意向(世帯ごとに専用で持ったほうが良いと思う)を実現できている住まいが多いという結果に。また、二世帯同居、ひとり親同居のいずれの同居タイプでも、満足度が高いほど、光熱費を世帯で分担している割合が高いということも分かった。
調査結果の詳細は、ホームページを参照。