不動産ニュース / IT・情報サービス

2012/6/13

ホームインスペクションのライセンス制による全国展開を開始/さくら事務所

 ホームインスペクションを中心とした不動産コンサルティング業を手掛ける(株)さくら事務所(東京都中央区、代表取締役社長:長嶋 修氏)は、同社のホームインスペクションビジネスノウハウをライセンス化し、法人パートナーにより全国へ展開していく「さくら事務所ホームインスペクションシステム」(SHIS)をスタートした。

 同社はこれまで、約2万3,000件のホームインスペクションを実施。ホームインスペクションのインフラ化を目的に、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(JSHI)を介したホームインスペクターの育成、ホームインスペクターの個人パートナー制度の展開なども図ってきた。しかし、営業エリアが首都圏に限定されていること、個人パートナーを含めた検査体制でも他エリアでのビジネス展開に無理があることなどから、インスペクション市場の拡大に向けた新たな手法として、SHISを立ち上げた。

 SHISは、全国各地の工務店や不動産事業者にさくら事務所のインスペクションノウハウを、ライセンスとして供与。「法人パートナー」としてインスペクション事業を拡大してもらうもの。個人パートナーではなく法人パートナー制としたのは、「地域の独自性を尊重し、各市場に合わせたビジネスを展開してもらうため」(同社取締役:大西倫加氏)。

 一級建築士事務所登録を加盟条件とし、所定の研修の修了と、2年以内にJSHIの公認インスペクター試験に合格することを義務付ける。加盟店に対しては、検査用具など開業セットの提供、各種広報活動、本部・ユーザーとのコミュニケーションサイトの提供、パートナー採用支援、マーケティング計画立案などで支援していく。

 加盟金は150万円、ロイヤリティは売り上げの15%。今月中に名古屋で第1号店をオープンするほか、7月以降全国で募集説明会を順次実施する。「インスペクションは、依頼者とのコミュニケーション能力など高いスキルが求められる。加盟店のクオリティを維持するため、出店数にはこだわらない」(大西氏)とし、当面は名古屋、大阪、仙台、福岡、札幌などの地方都市圏で各2店舗をめどに募集。5年後には40店舗以上のネットワークとする方針。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

Vol.428 クアラルンプールにはなぜこんなにショッピングモールがあるのか【マレーシア】」を更新しました。

熱帯気候のマレーシア、クアラルンプールの人々が日中集まるのがショッピングモール。暑さ、湿度、雨などに煩わしい思いをすることなく、朝から晩まで過ごすことのできるショッピングモールは住民にとってなくてはならない存在のようです。こうした背景から、中間層以上にむけた都市開発の根幹とされることも多いそうです。しかし、中には問題もあるようで…続きは記事をご覧ください☆