不動産ニュース / 調査・統計データ

2012/7/26

12年首都圏中古マンション資産倍率、第1位は「外苑前」/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイは26日、中古マンション資産倍率「マンションPBR」ランキングを発表した。

 「マンションPBR」とは、株価の指標の一つであるPBRを基に、一定期間内に分譲されたマンションの資産価値が新築分譲時の何倍になっているかを示したもの。今回は2002~11年の10年間に三大都市圏および福岡県で分譲された新築マンションの価格を駅ごとに算出し、対象となったマンション群から発生した同期間の中古流通価格と比較してマンションPBRを算出。この値が1を上回っていれば、新築価格が相対的に割安となる。

 12年に首都圏で「マンションPBR」が最も高かったのは、東京メトロ銀座線「外苑前」(1.46)。以下、東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」(1.40)、東京メトロ銀座線「三越前」(1.35)、JR山手線「品川」(1.34)、都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」(1.32)となった。上位駅は、いずれもマンション適地として開発用地があれば分譲事業が継続的に行なわれるエリア。人気と資産性が伴った“マンション適地”だった。

 「マンションPBR」が最も低かったのは、千葉都市モノレール2号線「作草部」(0.54)。以下、JR高崎線「吹上」(0.59)、京成本線「勝田台」(0.64)など郊外に位置し、出口戦略が立てにくいエリアにある駅が並んだ。また、第15位には東京メトロ銀座線「赤坂見附」(0.70)、第16位には京王井の頭線「西永福」(0.71)がランクインするなど、都心、都心周辺に位置しながらマンションPBRが低調な駅もいくつか存在しており、エリアポテンシャル以上の価格でマンションが分譲されていたことが分かった。

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