近鉄不動産(株)は26日、大阪圏および名古屋圏において都市型戸建事業に参入すると発表した。新ブランド「Laurel Fortune(ローレルフォーチュン)」で展開し、第1弾として奈良県、愛知県で分譲を行なう。
同社はこれまで大規模ニュータウン開発事業やマンション分譲事業を展開してきたが、中小規模で立地条件に優れ、顧客のニーズが高い住宅用地が多く存在することから、これまでの事業ノウハウを発揮できると判断、参入を決定したもの。
「Laurel Fortune」は同社のマンションブランド「ローレル」の理念である“確かな安心に支えられた上質な暮らしの実現”に「フォーチュン=財産・富・幸運」をプラスし、財産となる住まいにさらなる上質さや高級感を重ね、暮らしにもたらされる幸運を創出することをコンセプトとし、ターゲットを30~40歳代の1次取得ファミリー層に設定。
商品は、「ローレル」マンションでの設備仕様をベースとし、木造戸建住宅ならではの自由度の高い立体的な空間を活かし、全住戸を異なった間取りとする。
外観や内装は上質感を演出。また、大規模ニュータウン事業で培ったまち並みデザインの創出による「まち全体の付加価値の向上」を実現していく。
大阪圏で開発中の「ローレルフォーチュン高の原」(奈良県奈良市、総戸数5戸)は、近鉄京都線「高の原」駅徒歩6分。大型ショッピング施設のほか、公共機関、病院、学校等の生活施設が徒歩圏内に所在する。木造軸組工法2階建てで敷地面積は209.51~214.47平方メートル、延床面積は114.89~124.48平方メートル、間取りは4LDK。それぞれに個性を持たせながら街全体の統一感にも配慮し、美しいまち並みを創造する配棟計画・建築デザインとする。竣工は12年11月、入居は13年1月の予定。
名古屋圏の「ローレルフォーチュン東水明台」(愛知県海部郡、総戸数11戸)は、近鉄名古屋線「近鉄蟹江」駅徒歩10分。2×4工法の木造2階建てで、敷地面積は160.00~188.03平方メートル、延床面積は112.44~131.89平方メートル、間取りは4LDK。外観は南欧風の邸宅をイメージした「上質で華やかなデザイン」をコンセプトとする。
竣工は12年11月、入居は同年12月の予定。