三菱地所(株)は7月31日、2013年3月期第1四半期決算を発表した。
当期(12年4月1日~6月30日)の連結営業収益は1,969億4,400万円(前年同期比▲7.5%)、営業利益2,743億3,400万円(同31.9%)、経常利益209億1,300万円(同50.9%増)、当期純利益118億9,600万円(同166.9%増)となった。当期より新会計基準を適用し、「新宿六丁目特定目的会社」などTMK6社を連結子会社化。営業収益200億円増、営業損失20億円、経常損失60億円、負ののれん発生益12億6,400万円を計上した。
主力のビル事業は、建物賃貸収益が前年同期並みに推移し、空室率は4.47%となり、営業収益1,076億7,200万円、営業利益285億2,700万円となった。住宅事業は震災の影響から回復し、売上計上戸数が大幅に増加。営業収益637億6,500万円、営業利益2億9,700万円と黒字転換した。
同日開催の説明会で同社広報部長の髙野圭司氏は「マンション事業は、第1次取得層向けのファミリータイプが底堅い動きをみせており、これまで動きが少なかった都心の高額やコンパクトタイプも、ニーズに合致した立地とコンセプトの物件は売れ行きが好調」と述べた。
なお、通期については、新会計基準の適用や当期の実績を踏まえ業績予想を一部修正。営業収益9,340億円、営業利益1,340億円、経常利益1,050億円、当期純利益500億円を見込んでいる。