不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2012/8/2

SPC26社を新たに連結対象に加えた影響で増収増益/三井不動産13年3月期第1四半期決算

 三井不動産(株)は1日、2013年3月期第1四半期決算を発表した。

 当期(12年4月1日~6月30日)の連結売上高は2,799億200万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は245億4,400万円(同11.7%増)、経常利益は168億2,700万円(同4.0%増)、当期純利益は90億7,400万円(同40.2%増)。SPC連結に関する会計基準の変更を当期より適用し、同社が出資するSPC26社を新たに連結対象に加えた結果、売上高では前年同期比7億円の増収、営業利益では同25億円、経常利益では同6億円増益となった。

 セグメント別では、「賃貸」において、当期に稼働した「三井アウトレットパーク木更津」、「ダイバーシティ東京」が収益に寄与。前期に竣工した「名古屋三井ビルディング新館」や「三井アウトレットパーク倉敷」などの通期稼働による収益貢献に加え、「東京ミッドタウン」を保有するSPCを連結したことなどによる収益寄与があり、セグメント全体では売上高1,080億円6,500万円(同62億9,900万円増)、営業利益273億6,400万円(同31億円200万円増)の増収増益に。首都圏のオフィス空室率(単体)については5.3%(前年同期:4.4%)と、引き続き市場に対して低位で推移している。

 「分譲」では、個人向け住宅分譲が新築発売物件を中心に堅調な販売状況が続いているものの、当期の計上予定物件の竣工引き渡しが第2四半期以降に集中していることから、セグメント全体では売上高512億3,400万円(前年同期比▲58億4,000万円)、営業利益が26億9,700万円(同▲6億700万円)となった。
 なお、マンション分譲は、引き続き堅調な販売状況が継続しており、契約進捗率は当期計上予定戸数4,900戸に対して61%(同52%)となった。

 「マネジメント」では、プロパティマネジメントにおいて、リパーク事業における管理台数の増加、商業施設の受託件数の増加などにより、増収増益。仲介・アセットマネジメント等において、リハウス事業における仲介件数の増加等により増収増益となり、セグメント全体の営業収益は713億4,800万円(同39億6,900万円増)、営業利益77億6,500万円(同16億9,500万円増)となった。

 通期は順調に推移し、売上高1兆4,600億円、営業利益1,350億円、経常利益1,090億円、当期純利益550億円を見込んでいる。

 説明会において、同社経理部長の弘中 聡氏は「通期予想に対する当期の進捗率は15~20%程度となっているが、これは分譲事業や三井ホーム事業の季節変動要因によるもので、予定通り進捗している」などと述べた。

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