三井不動産リアルティ(株)は7月31日、名古屋圏(名古屋市およびその近郊・岐阜県)の住宅地および既存マンションの価格動向調査「第15回リハウス・プライスリサーチ 名古屋圏版」(2012年7月1日時点)を発表した。調査地点は住宅地100ヵ所、既存マンション114ヵ所。
12年4~6月における変動率は、住宅地価格で▲0.2%、既存マンションで▲0.3%と、いずれも13期連続でプラスマイナス1%未満に収まる変動幅となった。住宅地地点のうち、上昇は8ヵ所(前回10ヵ所)へと減少、下落は13ヵ所(同4ヵ所)と増加し、横ばいは79ヵ所(同86ヵ所)へと減少した。既存マンション地点では、上昇は9ヵ所(同8ヵ所)、下落は25ヵ所(同22ヵ所)へとともに増加、横ばいは80ヵ所(同84ヵ所)へと減少した。
地域別では、住宅地が名古屋市▲0.2%(同0.6%アップ)、名古屋市近郊北西部▲0.3%(同0.4%アップ)、名古屋市近郊南東部▲0.1%(同1.0%アップ)、岐阜県0.0%(同0.0%)となった。既存マンションは、名古屋市▲0.6%(同▲1.0%)、名古屋市近郊北西部▲0.7%(同▲0.3%)、名古屋市近郊南東部0.6%アップ(同▲0.8%)、岐阜県▲0.9%(同0.0%)となった。
なお、1年間(11年7月~12年6月)の変動率も発表。住宅地は▲0.4%(同▲0.2%)と、引き続き横ばい傾向であるのに対し、既存マンションは▲1.7%(同▲2.2%)と、やや下落傾向が継続した。
今後の見通しについて、同社は「引き続き横ばい傾向にて推移し、大きな価格変動は見られない」とコメントしている。