不動産ニュース / 開発・分譲

2012/8/6

「中野」駅前の再開発、防災・環境に高い評価。オフィス入居率50%超える/東京建物

中野セントラルパーク「サウス棟」。基準階の有効面積約1
中野セントラルパーク「サウス棟」。基準階の有効面積約1
500坪を誇る、日本最大級の高層オフィスビル
500坪を誇る、日本最大級の高層オフィスビル
「サウス」(南棟)のオフィスフロア。132m×47mというメガプレートを生かし、企業のオフィス集約ニーズに応える
「サウス」(南棟)のオフィスフロア。132m×47mというメガプレートを生かし、企業のオフィス集約ニーズに応える

 東京建物(株)は3日、鹿島建設(株)、ヒューリック(株)、日本土地建物(株)、戸田建設(株)と共同開発してきた、JR中央線「中野」駅前の大規模再開発「中野セントラルパーク」(東京都中野区)を、5月の全体竣工後、初めて報道陣に公開した。

 同プロジェクトは、総面積約16.8haに及ぶ警察大学校等跡地エリアの大規模再開発。オフィス・住宅の他、都市計画公園、明治大学、早稲田大学、帝京平成大学、東京警察病院などで構成される複合市街地として開発を進めている。このうち同社が手掛けるのは、約1.5haの中野四季の森公園(都市計画公園)を囲むように配置される、「サウス」(南棟)「イースト」(東棟)「レジデンス」の3つの建物。

 「サウス」は敷地面積約2万3,000平方メートル、延床面積約15万平方メートル、鉄骨造・一部鉄骨鉄筋・鉄筋コンクリート造地上22階地下1階建て、基準階(3~21階)有効面積約1,500坪、制震構造採用の日本最大級の高層オフィスビル。約400人収容のコンベンションホールや5つの貸会議室、ランニングステーションなどを備える。
 「イースト」は、地上10階地下2階建ての免震ビル。敷地面積約6,000平方メートル、延床面積約3万9,000平方メートル。基準階は、有効面積約850坪。
 「レジデンス」は、総戸数17戸の賃貸住宅で、地上5階建て、敷地面積937平方メートル、延床面積1,748平方メートル。

 高い防災性能がウリで、72時間の電力供給、災害時にもトイレ使用が可能な建物に加え防災井戸、マンホールトイレなどが備わった都市計画公園により周辺地域の防災拠点としても機能。CASBEE「S」ランクの環境性能や既存樹100本の移植などで緑化率40%を確保するなど、環境性能も高めている。

 また、都市計画公園など3haの緑地空間を生かし、青空会議やランチミーティングなど「緑の中で働く」という新しいワークスタイルを提案していく。オフィス部分は、主要テナントとして、キリングループ各本社や栗田工業(株)、損保ジャパン(株)等の入居が決定し、入居内定率は50%を超えた。飲食・利便施設など16店舗が開業する10月に向け、テナント募集を加速する。

 同日会見した、同社取締役都市開発事業部長の高野一郎氏は「巨大な都市計画公園に隣接することから、セントラルパークやハイドパークといった公園都市をイメージして計画した。オフィスビル市況は大変厳しく満室稼働でのスタートとはいかなかったが、日本最大級のメガプレートや高い防災性能、駅近かつ緑豊かなロケーションへの評価は高い。このメガプレートや公園を使ったコミュニケーション活性化による新しい提案型オフィスとしてアピールし、早期満室を目指したい」などと語った。

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