穴吹興産(株)は10日、2012年6月期決算を発表した。
当期(11年7月1日~12年6月30日)の連結売上高は544億1,600万円(前期比▲2.9%)、営業利益は32億1,000万円(同32.5%増)、経常利益は27億2,300万円(同49.5%増)、当期純利益は11億4,100万円(同36.5%増)となった。
同社は主力の不動産関連事業において分譲マンションの販売力強化により早期完売に注力し、販売経費の圧縮等に努めた。また、将来性の高いシニア関連事業やエネルギー関連事業等への投資を積極的に行ない、同事業の拡大をスピードアップを図った結果、増益を達成した。
不動産関連事業では、新築分譲マンションの販売が好調に推移。災害時に非常用電源を確保するコージェネレーションシステムを採用した「アルファステイツ宇品御幸」(広島市南区)や太陽光パネルを設置した「アルファシティ神戸五色山参番館」(神戸市垂水区)等、防災や省エネを意識した新商品を投入。そのほか、前期よりスタートした中古マンションの買取再販事業では、物件の取得エリアを首都圏にも拡大し、事業のスピードアップを図る等した。
これらの結果、分譲マンションの販売は契約戸数が2,528戸(前期比▲0.3%)、売上戸数が1,656戸(同▲6.5%)となった。また、翌期以降の売上計上予定マンションのうち、契約済み戸数は1,915戸にのぼり、過去最高を記録。売上高は420億8,600万円(同▲4.6%)、営業利益は29億6,300万円(同33.9%増)となった。
次期については、売上高656億1,000万円、営業利益29億円、経常利益24億円、当期純利益13億1,300万円を見込んでいる。