三鬼商事(株)は7日、2012年8月末時点のオフィスビル市況調査を発表した。
東京ビジネス地区(都心5区)の平均空室率は9.17%(前月比▲0.13ポイント)。統合に伴う大型成約の動きから、新築・既存ビルともに成約が進んだ。東京ビジネス地区全体で空室面積が約8,700坪減少し、空室率は2ヵ月連続で低下した。
新築ビルの空室率は、大規模ビル1棟が竣工したが、今年竣工ビルに大型需要などが見られ、30.16%(同▲3.48ポイント)となった。既存ビルの空室率は、8.40%(同▲0.05ポイント)。一部で大型解約の動きは見られたが、建て替えや統合などに伴う需要が見られたため、空室面積が減少した。
平均賃料(坪単価)は、新築が2万3,041円(同462円増)、既存ビルが1万6,577円(同▲9円)となった。
一方、大阪ビジネス地区の平均空室率は9.91%(同▲0.10ポイント)、新築ビルの空室率は47.75%(同▲3.01)、既存ビルは9.74%(同▲0.08ポイント)となった。平均賃料は、新築は条件が公表されていないため数値なし、既存ビルが1万1,370円(同▲6円)だった。