


(株)新日鉄都市開発は、従来の3LDKの間取りに3畳の自由空間を加える分譲マンションの新規格「ユトリエ」を開発。12日、導入第1弾となる分譲マンション「リビオ北千住」(東京足立区、総戸数184戸)のプレス向け内覧会を開催した。
「ユトリエ」とは、マルチスペースや納戸の収納空間と異なり、(1)約3畳の広さを確保、(2)家具の配置がしやすい正形なアウトライン、(3)独立した一つの部屋としてだけでなく、リビングや洗面室、キッチンなどと間続きの空間としても利用可能、などとすることで、住む人のライフスタイルや、個性、家族構成によって変化する住まいのニーズに対応していくもの。大型収納をはじめ、書斎や家事スペース、趣味の空間など、さまざまな用途で使用することができる。
また、提案例として「ユトリエ」のインテリアを、インテリアショップIKEAがデザインし、5つのコーディネート例を、ウェブで公開。モデルルームでは、このうち2パターンを展開する。
導入第1弾となる「リビオ北千住」は、鉄筋コンクリート造地上11階建て、敷地面積5,026.53平方メートル。東京メトロ線、JR線、つくばエクスプレスなど、5路線が利用な「北千住」駅から徒歩19分、または同駅からバス5分でバス停から1分に立地。「ユトリエ」に加え、予算や好みに合わせて、間取り、設備、インテリアを選択できるパターンオーダーシステム「ONE’S SYSTEM(ワンズシステム)」も導入。居住者が「自分仕様」の住まいづくりができる提案を行なっていく。
間取りは3LDK~4LDK、住戸面積は67.98~95.84平方メートル。予定販売価格帯は2,400万円台~4,200万円台(最多価格帯は2,900万円台(40戸))。
モデルルームオープンは9月29日から、第1期登録受付開始は10月下旬の予定。第1期販売は70戸程度。竣工は2014年2月下旬、入居は同年4月下旬を予定している。
同社常務取締役住宅事業部長の林 英治郎氏は会見で「20歳代、30歳代の1次取得者の所得が減少する中、首都圏のマンションは、住戸の広さを抑えることで価格を下げる傾向がある。『ユトリエ』を導入することで、広さへのニーズに応えるとともに、間取りの可変性にも対応する。生活空間を好みに合わせてつくることができる楽しさを、お客さまに提供していきたい」などと述べた。
なお、今後は同社開発中の分譲マンション「リビオ東京潮見」(東京都江東区、総戸数98戸)、「(仮)松戸小山計画」(千葉県松戸市、総戸数151戸)、「(仮)幕張本郷計画」(千葉県習志野市、総戸数185戸)に、「ユトリエ」を導入する予定。