不動産ニュース / 開発・分譲

2012/9/14

東京・神田でファサードに伝統工芸取り入れたマンション発売/総合地所

「ルネ神田和泉町」完成予想図
「ルネ神田和泉町」完成予想図
「ルネ神田和泉町」最大の特長となる、エントランス部分。歴史のある建設地にちなみ、パンメタル左官による支柱、庵治石の石彫、江戸切子を埋め込んだ壁など、日本の伝統工芸を盛り込んだ空間とする
「ルネ神田和泉町」最大の特長となる、エントランス部分。歴史のある建設地にちなみ、パンメタル左官による支柱、庵治石の石彫、江戸切子を埋め込んだ壁など、日本の伝統工芸を盛り込んだ空間とする
モデルルーム(専有面積66平方メートル、3LDK)内部。廊下面積を減らし、引き戸の多用、見せる収納の提案などを行なうことで、実質居住面積を広げている
モデルルーム(専有面積66平方メートル、3LDK)内部。廊下面積を減らし、引き戸の多用、見せる収納の提案などを行なうことで、実質居住面積を広げている

 総合地所(株)は、分譲マンション「ルネ神田和泉町」(東京都千代田区、総戸数78戸(分譲戸数72戸))の第1期(20戸)登録を、15日から開始する。

 同物件は、JR「秋葉原」駅徒歩6分に立地する、地上12階建てのマンション。施工は(株)長谷工コーポレーション。建設地周辺は、藤堂家江戸屋敷跡地などを中心とした歴史のあるまちで、周辺に史跡や寺社が点在する住商混在エリア。そこで、同マンションは、エントランスに、(1)パンメタル左官(金属を混ぜ込んだ塗料を鏝で塗り込む技法)による支柱、(2)庵治石(あじいし)による石彫、(3)壁への江戸切子埋め込みなど、日本の伝統工芸を盛り込んだ空間とした。

 住戸は、1LDK~3LDK、専有面積43~75平方メートル。内廊下方式によるスクエアな間取りを基本とし、廊下面積を減らす、引き戸や見せる収納の採用などにより、実質居住面積を広める工夫をしている。室内も、外観に合わせ、建具・面材は「柿渋」「薄藍」など和のカラーリングを用意した。

 このほか、5kWの太陽光発電電力を全世帯に供給するほか、電力一括受電により電気代を5%削減。安心・安全の取り組みでは、非常用飲料水生成機やマンホールトイレ、非常時にエレベータを最大6時間動かせる非常用発電機などを用意した。

 販売価格は、3,290万~7,290万円。坪単価は295万円。最多価格帯は6,000万円台。7月中旬から事前案内を始めており、これまでに反響数約700件、総来場数210組を集めている。販売を担当する同社分譲事業第二部の高木大介氏は「エリア周辺には競合物件も多いが、広めの3LDKはほとんどなく、ユーザーからの反響は良い。歴史と伝統のある建設地と交通利便性、そして再開発で大きく変わった秋葉原の魅力をアピールして、差別化していきたい」などと語った。

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