不動産ニュース / 開発・分譲

2012/10/3

東大にユビキタス分野の研究拠点となる研究棟を寄贈/大和ハウス工業

「東京大学大学院情報学環 学術研究棟」完成予想図
「東京大学大学院情報学環 学術研究棟」完成予想図
会見の様子。左から、東京大学大学院情報学環教授の坂村 健氏、大和ハウス工業(株)代表取締役会長の樋口武男氏、東京大学大学院情報学環学環長の須藤 修氏、東京大学大学院工学系研究科教授の隈 研吾氏
会見の様子。左から、東京大学大学院情報学環教授の坂村 健氏、大和ハウス工業(株)代表取締役会長の樋口武男氏、東京大学大学院情報学環学環長の須藤 修氏、東京大学大学院工学系研究科教授の隈 研吾氏

 大和ハウス工業(株)は3日、国立大学法人東京大学に寄贈する「東京大学大学院情報学環学術研究棟」の建設工事に着工したと発表した。

 同建物は、鉄骨造地上3階地下2階建て、敷地面積40万3,416.09平方メートル、延床面積2,709.53平方メートル。最先端のユビキタスコンピューティング技術(実空間の状況認識技術)によるスマートビルで、空間に存在するあらゆるモノや人の状況を自動認識。クラウドサーバーのデータと連動し、環境の最適化、セキュリティ、エネルギー消費の最適化等を行なう。同社では研究の成果を事業に役立てていく方針。

 東京大学大学院情報学環のユビキタス分野の研究拠点とするほか、デジタル技術を活用した建築アーカイブ施設を設置し、「情報学環・Daiwaユビキタス学術研究館(仮称)」として使用する予定。館内には、研究室・教室のほか、世界最先端の技術を導入し、実物大の虚像展示を可能とする空間物アーカイブプレゼンテーションルーム「ユビキタス空間物アーカイブ・ギャラリー(仮称)」や、さまざまなイベントなどに対応可能な全126席の「情報学環・ダイワハウス石橋信夫記念ホール(仮称)」を設ける。

 東京大学大学院情報学環教授の坂村 健氏が監修した温度・湿度などを自動検知する「環境モニタリングシステム」や自分の場所を自動認識できる「ユビキタス場所情報インフラ」を導入する予定。意匠・設備設計は、東京大学大学院工学系研究科教授の隈 研吾氏が担当した。
 
 同日会見した同社代表取締役会長の樋口武男氏は、「創業者の石橋信夫は、世の中の役に立つこと、喜んでもらえる事業をしなければならないといつも言っていた。この精神を実践するべく、次の世代を担う人材の育成や、日本全土の発展を目指して、施設を寄贈することにした」などと述べた。

 建設費は約11億円、竣工は14年3月を予定している。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年11月号
再注目の民泊。市場動向、運営上の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆