不動産ニュース / リフォーム

2012/11/7

川崎市・元住吉で、築25年の木造賃貸アパートを1棟リノベーション/リビタ

「キクラス元住吉」外観。色とりどりの柵が遠くからでも目をひく
「キクラス元住吉」外観。色とりどりの柵が遠くからでも目をひく
「土間プラン」。リビング部分との床段差を生かして、床下収納やベンチ代わりにするなどの活用方法も
「土間プラン」。リビング部分との床段差を生かして、床下収納やベンチ代わりにするなどの活用方法も
「天井開放プラン」は、最高で約4.2mの天井高を実現
「天井開放プラン」は、最高で約4.2mの天井高を実現
「キッチン対面プラン」。オーソドックスなつくりでリビングと寝室で使い分けがイメージしやすい。現在決まっている8戸中7戸がこの部屋タイプ
「キッチン対面プラン」。オーソドックスなつくりでリビングと寝室で使い分けがイメージしやすい。現在決まっている8戸中7戸がこの部屋タイプ

 (株)リビタはこのほど、築25年の木造賃貸アパートを1棟リノベーションした「キクラス元住吉」(川崎市中原区、総戸数12戸)を、マスコミ等向けに公開した。管理会社(株)市萬(東京都世田谷区、代表取締役 西島 昭氏)より依頼を受け、リノベーションの企画・事業推進を担当した。なお、リビタでは木造賃貸アパートのリノベーションは初。

 同物件は、JR南武線「平間」駅徒歩12分、東急東横線「元住吉」駅徒歩13分に位置する木造2階建て。“「木」と「暮らす」住まい”をコンセプトに、同物件名を新たに命名したほか、改装にも木を多く取り入れた。外構やベランダの柵には不揃いな幅の木板を5色用いて展開。居室内も無垢材のフローリングのほか、キッチンや洗面台の天板にも木を用いるなど、温かみのある空間を意識した。

 住戸タイプは「土間プラン」(2戸)、「天井開放プラン」(2戸)、「キッチン対面プラン」(8戸)の3パターンを用意。「土間プラン」はキッチン前の床を一段下げ、土間とすることで、自転車メンテナンスや創作活動などができる場に。「天井開放プラン」はLDK部分の天井を抜き、梁を出して塗装することで、最高約4.2mの天井高を持つ解放感のある空間にした。「キッチン対面プラン」は、元の間取り(2DK)を生かしつつ、対面キッチンから一部屋をつなげて1LDKに仕上げ、オーソドックスで使いやすい間取りに仕上げた。

 なお、リノベーション前に実施した建物検査結果を受けて、大規模修繕も実施済み。排水管高圧洗浄、バルコニー防水、下地補修などのほか、断熱・遮音性能も向上させている。総工事費用は約3,000万円。

 専有面積は36.40平方メートル。賃料は9万3,000~10万3,000円(共益費込み、従前は8万~8万5,000円)。9月から募集を開始しており、現時点で8戸が契約もしくは入居済み。なお、入居者の多くは夫婦二人世帯だという。

 同社は、これまで鉄筋コンクリート造の大規模建物などを主流にリノベーションしてきたが、今後は木造賃貸アパートのほか、戸建住宅などのリノベーションも積極的に取り組んでいく方針。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

Vol.428 クアラルンプールにはなぜこんなにショッピングモールがあるのか【マレーシア】」を更新しました。

熱帯気候のマレーシア、クアラルンプールの人々が日中集まるのがショッピングモール。暑さ、湿度、雨などに煩わしい思いをすることなく、朝から晩まで過ごすことのできるショッピングモールは住民にとってなくてはならない存在のようです。こうした背景から、中間層以上にむけた都市開発の根幹とされることも多いそうです。しかし、中には問題もあるようで…続きは記事をご覧ください☆