三幸エステート(株)は8日、東京都心5区および全国6大都市における10月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は6.79%(前月比▲0.16ポイント)と、若干低下したものの、依然高水準となった。新築・築浅ビルを中心に複数の大規模ビルでまとまった面積の空室床が解消され、現空面積は33万5,526坪(同▲18,085坪)と減少した。
賃料は、坪当たり1万9,584円(同▲343ポイント)と、5ヵ月連続で下落。2012年1月の水準を下回り、統計開始(1994年)以来の最安値を更新した。また、募集面積は65万718坪(同1万4,783坪増)だった。同社は「新築ビルの供給ピークが過ぎ、空室率に天井感が出てきたものの、二次空室の増加傾向等が空室率を高止まりさせ、賃料上値を抑えている」としている。
また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区7.7%(同▲0.1ポイント)、札幌市6.5%(同変化なし)、仙台市13.4%(同▲1.1ポイント)、名古屋市8.9%(同▲0.6ポイント)、大阪市8.9%(同▲0.3ポイント)、福岡市9.2%(同▲1ポイント)となった。