ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は16日、2012年9月期決算を発表した。
当期(12年4月1日~9月30日)の営業収益は242億2,200万円(前年同期比0.7%増)、営業利益102億1,200万円(同▲5.3%)、経常利益83億7,200万円(同▲5.5%)、当期純利益84億4,800万円(同▲5.4%)、1口当たりの分配金は1万5,700円(同▲490円)となった。
当期は新規に築浅の大規模オフィスビル「TIXTOWER UENO」を220億円で取得。また、市場動向を見据えた積極的なリーシング活動による入居率の向上に努めた結果、当期末時点の入居率は95.5%(前期比0.8ポイント増)と改善。これらの結果、同投資法人の保有資産はオフィスビル58物件、取得価格総額7,406億6,300万円、賃貸可能面積64万5,787平方メートル、テナント総数1,082となった。
次期(13年3月期)については、公募による新投資口発行4万1,000口とオーバーアロットメントによる4,100口の売出しを予定。この調達資金を借入金返済と「晴海フロント」(東京都中央区、取得価格313億円)および「東二番丁スクエア」(仙台市青葉区、取得価格99億5,000万円)の取得資金に充当する予定。
運用状況予想は、営業収益252億5,000万円(同4.2%増)、営業利益105億4,000万円(同3.2%増)、経常利益86億1,000万円(同2.8%増)とし、内部留保を一部取り崩す前提で、当期純利益87億3,000万円(同3.3%増)、1口当たりの分配金1万5,140円(同▲247円)を見込んでいる。
同日開催した決算説明会において、同社代表取締役社長の片山 浩氏は「当期は優良な物件を取得することができ、また、入居率も改善することができた。今後は、健全な財務体質を活かして外部成長を図り、分配金の安定化を目指していく」等と話した。