日本土地建物(株)は、(株)日立製作所と共同で「日土地内幸町ビル」(東京都千代田区)に導入したクラウド型ビル管理システム「BIVALE(ビヴァーレ)」により、夏期(6月1日~9月30日)における熱源システムの一次エネルギー使用量を、2010年度比で約29%削減できたと発表した。
日本土地建物は、ビルの省エネルギー、CO2排出量削減対策の一環として「BIVALE」を導入。12年2月1日から効果検証を実施してきた。同システムの導入で、空調熱源システムの高効率運転制御が可能となり、一次エネルギー使用量約3割減が実証できた。
また、各テナントにおけるエネルギー使用量を自動検針と、エネルギー使用量の見える化により、テナントの省エネ意識が高まったほか、データの信頼性・視認性向上による省エネルギー対策の基盤となっている。
同社は、今後も同ビルにおける「BIVALE」による中間期・冬期の効果検証を継続。省エネ・CO2排出量削減の向上に努めるとともに、他のビルへの展開も検討していく。