日本土地建物(株)は29日、日経カンファレンスルーム(東京都千代田区)で「『CRE戦略“新”時代』~新たなステージに向かうCRE戦略~」をテーマにしたセミナーを開催した。
冒頭挨拶した同社代表取締役社長の吉田卓郎氏は「企業の経営資源の大きな割合を占めるCREをどのように有効活用していくかは、企業経営の基盤を強化していくための重要戦略の一つ。総合不動産会社としてのスキルやノウハウを活かし、CREソリューションサービスのクオリティのさらなる向上に努め、顧客の経営課題に真摯に取り組んでいきたい」などと述べた。
セミナーでは、同社CREソリューション本部CRE推進部上席コンサルタントの石川 聡氏が「新時代に向けたCRE戦略~実践における課題と対応~」をテーマにプレゼンテーション。同氏は「耐震性の問題や簿価が高すぎて売却ができないなど、不動産部門だけでは解決困難な課題が多い。社内外との連携・コンセンサスの醸成などを図り、不動産の課題解決ではなく、経営の全体最適の観点から戦略を構築する必要がある」などと話した。
このほか、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木 建氏が「ストーリーとしての競争戦略~グローバル時代を生き抜く企業とは~」というテーマで講演を行なった。