



大和ハウスグループの(株)寿恵会は、住宅型有料老人ホーム「ネオ・サミット茅ヶ崎」(神奈川県茅ヶ崎市、居室数110室(一般居室60室、介護居室50室))を、12月1日にオープンする。
寿恵会は、1986年5月より静岡県熱海市で介護付有料老人ホーム「ネオ・サミット湯河原」の運営を行なっており、今回の物件は「ネオ・サミット」ブランドの第2弾となる。
JR東海道本線「茅ヶ崎」駅から約1.5km、湘南海岸まで直線距離で約200mに立地。建物は、鉄筋コンクリート造地上3階建て、敷地面積6,354.43平方メートル、延床面積6,215.19平方メートル。保養所の跡地を60年の定期借地契約で借上げ、自社保有の建物を建設した。
一般居室は1DK、1LDK(34.39~61.76平方メートル)の2種類。キッチン・浴室・トイレ・エアコンなどの諸設備に加え、緊急コールボタンや生活リズムセンサーなどの設備も完備。介護居室は1R(18平方メートル)で、外部の介護サービス事業者が、ケアプランに基づくサービスを有料で提供する。
環境、防災、健康の3つがテーマ。30kWの太陽光発電システム、共用部のLED照明を採用。居室の全窓はペアガラスとし、ライフサイクルCO2排出量を約57%削減する。災害によりライフラインが断たれた場合に備えて「自家発電装置」(共用部で8時間使用可能)を設置。津波などの緊急時には、車椅子の入居者や近隣住民が海抜17mの屋上へ避難できるように、スロープを設置した。「非常用マンホールトイレ」や、3日間150名分の非常食も常備し、災害時にも配慮した。
また、尿糖値、血圧などが測定できる「インテリジェンストイレII」(10室)を用意。入居者に新鮮な無農薬の野菜(水菜、サラダ菜、バジルなど)を提供すべく植物工場も設置している。年2回の定期健康診断や近隣商業施設へのシャトルバスの運行、スタッフの夜間常駐、日中の看護師常駐など、さまざまな生活サービスも提供する。
入居一時金は2,240万~4,980万円(一般居室)、600万円(介護居室)。管理費は10万5,000円(一般居室)、13万6,500円。11月中旬からの内覧会には、68組98名が参加。12月からは体験入居を開始する。
29日開催の内覧会で挨拶した寿恵会代表取締役社長の稲口利典氏は、「一般居室の方が介護が必要になった場合も、月の費用だけで介護居室へ移ることができるトータルケアサービスを提供する。今後は、都心部の『もみの樹』(大和ハウスグループが運営する介護付有料老人ホーム)の5km圏内で、自立型の「ネオ・サミット」を展開していく」などと述べた。