三鬼商事(株)は7日、2012年11月末時点のオフィスビル市況調査を発表した。
東京ビジネス地区(都心5区)の平均空室率は8.76%(前月比0.02ポイント増)と小幅に上昇。空室面積の増減には大きな変化はなかった。
当月は、新規供給がなかったが、満室や高稼働していたビルが既存ビルの区分にシフトしたため、新築ビルの空室率は30.86%(同1.70ポイント増)と上昇。既存ビルは、統合や拡張に伴う成約の動きなどにより、空室率が7.95%(同▲0.03ポイント)と小幅に低下した。
平均賃料(坪単価)は、新築が2万3,333円(同18円増)、既存ビルが1万6,463円(同▲35円)となった。
大阪ビジネス地区の平均空室率は9.51%(同▲0.03ポイント)。空室面積もわずかな減少に留まった。
新築ビルでは成約の動きがみられたことから空室率は18.61%(同▲1.8ポイント)と減少。既存ビルでは中小規模の需要が見られたことなどにより9.40%(同0.0%増)と横ばいに。
平均賃料は新築の数値は公表されておらず、既存ビルでは1万1,321円(同▲3円)となった。