住友林業(株)と住友林業緑化(株)は7日、東日本大震災の津波被害を受けながら高田松原(岩手県陸前高田市)に残った松の後継樹として育成している“希望の松”の育成計画を発表した。
「希望の松」は、9月12日にモニュメントとして保存することを目的に伐採。樹冠に残っていた松ぼっくり約1,000個を採取し、飛散せずに残っている種子75個を採取していた。
同社は、採取した種子から18本の実生苗と接ぎ木による3本のクローン苗の育成に成功。接ぎ木苗は3本とも順調に生育し、50cm程度まで生長している。約10年後を目処に、陸前高田市に「希望の松」を戻す計画。