

千葉大学は15日、同校チームが参加した「ソーラー・デカスロン・ヨーロッパ2012」の成果報告会を行なった。
同イベントは、8月31日~10月5日までマドリード(スペイン)で開催されていた太陽光発電住宅の大学対抗国際コンペ。日本チームの参加は、今回の千葉大学チームの参加が初であった。
会の冒頭、千葉大学学長の齋藤 康氏は、「学部を横断して構成されたチームにより計画が進行したこと、そしてマドリードに行ってからはホスト国のホスピタリティを感じながら建設などを進められたことを、大変すばらしく思った」と挨拶。
続いて、今回のプロジェクトについて、提案した「おもてなしハウス」の施工、電気エネルギーとHEMS、コミュニティなどの審査評価項目を中心に、メンバー学生が報告を行なった。
最終結果と、審査員の講評などについては、学生代表の同大学工学研究科博士課程の田島翔太氏が報告。18チーム中15位という順位については非常に残念だと述べたうえで、「プレゼンテーションやイノベーションといった審査員による審査の部分で点数が伸び悩んだのが響いた」と審査結果を分析。一方で「エネルギーの自己生産率や緑化の提案などについては、一定の評価を得られたのではないか」と語った。
なお、次回のソーラー・デカスロン・ヨーロッパはフランスで2014年に開催される予定で、千葉大学チームは二度目の挑戦を表明している。