トヨタホーム(株)は19日、アーク森ビル(東京都港区)で記者懇談会を開催した。
冒頭挨拶した取締役社長の森岡仙太氏は「12年度上期の売上戸数は2,424戸と前年同期比0.7%減となった。通期の受注戸数は前年比3%増の6,000戸を予想している。意思決定の迅速化を目指し、2年前に住宅事業を分社化した。今後もトヨタ自動車と協力しながら、住宅と車の新たな関係づくりなどに取り組み、成長を飛躍させていきたい」と述べた。一方で、事業の多角化については、他社よりも遅れをとっているとして、リフォーム、マンション、資産活用のアパートなどを、今後は積極化していく考えを示した。
戸建事業については、「当社のスマートハウスは、ITの活用で車との連携が他社よりも進んでいる。今後もさらに磨きをかけて、戸建て市場のシェアをしっかりと伸ばしていく」(同氏)とした。海外事業については、現在工事中のインドネシアでのスチールハウスのゲストハウスが、13年2月に竣工するほか、長期滞在者向けに、カラバン地区でサービスアパートメントも検討中とした。