三幸エステート(株)は20日、東京都心5区および全国6大都市における11月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は6.91%(前月比0.12ポイントアップ)と若干上昇した。依然として6%台後半での高水準が続いている。年前半の大量供給で生じた一次空室の解消から、まとまった面積の二次空室が発生。さらに、二次空室を経た三次空室も顕在化しつつある。現空面積は33万8,163坪(同2,637坪増)だった。
賃料は、坪当たり1万9,213円(同371円下落)と、6ヵ月連続で下落。2012年10月の水準を下回り、統計開始(1994年)以来の最安値を更新した。また、募集面積は64万9,578坪(同1,140坪減)だった。
また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区7.8%(同0.1ポイントアップ)、札幌市6.5%(同0.1ポイントダウン)、仙台市12.6%(同0.8ポイントダウン)、名古屋市8.8%(同0.1ポイントダウン)、大阪市8.7%(同0.2ポイントダウン)、福岡市9.0%(同0.2ポイントダウン)となった。