グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)グループのブラジル、中国、日本で物流施設事業を展開するグローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(シンガポール)は21日、グループ会社とともにスポンサーとなったGLP投資法人(GLP)が本日上場したことを受け、記者会見を開催した。
同社会長のジェフリー H シュワルツ氏は冒頭、「JREIT上場はかねてからの念願であった。今回の上場にあたり、GLPは高品質な30物件を拠出したが、それらの現在の稼働率は99%だ。また投資家と利害を一致させるために、15%の投資口を保有する。日本の物流マーケットのポテンシャルは非常に高い。今後も積極的に物流開発を続けていく」と挨拶した。
GLP投資法人は、先進的物流専門に投資するリート。上場時資産規模約1,110億円は、物流施設専業JREITでは過去最大規模での上場。当初38物件・資産規模2,087億円の投資を予定しており、すでに3物件については「売買予定契約を締結済み」(シュワルツ氏)という。
JREIT初となるOPD(利益超過分配)や、経営陣のボーナスを1口当たり当期純利益や投資口価格の相対的パフォーマンスに連動させたインセンティブ型報酬を導入など、これまでにない取り組みを打ち出している。
発行投資口数は183万4,500口。上場初日、公募価格6万500円に対し、初値は6万2,500円を付け、終値はそれをさらに上回る6万3,600円に。この展開に日本法人で同投資法人上位株主のGLプロパティーズ(株)の代表取締役社長・帖佐義之氏は「公募価格を大幅に上回る価格で取引終了となったのは、投資家の方の理解、期待の結果として、非常に満足している」とコメントした。