住友不動産(株)は、大同生命保険(株)ほか複数の権利者と計画を進めてきた大規模複合開発「日本橋二丁目地区北地区」の建物本体工事に着手した。
同事業は、2011年12月に都市再生特別地区に指定された東京都中央区日本橋二丁目に位置。敷地面積約8,700平方メートル。事務所、店舗、多目的ホール、貸会議所などで構成する地上35階地下2階建ての超高層棟と地上2階地下2階建ての低層棟の2つの街区から成るプロジェクト。
超高層棟は、中高層階にオフィス、低層階に店舗、地下には多目的ホールなどを備える。地震などの揺れを低減する免震構造を採用、浸水被害を軽減するため充電設備などを6階に配置、本線からの送電が停止しても予備線から受電可能な2回線受電方式を採用するなど、BCPの観点からトラブルに備える設備を取り入れる。低層棟には、観光情報等を発信する施設を設置する。
東京メトロ「日本橋」駅との接続や、駅前広場の整備なども行ない、日本橋エリアの活性化の一翼を担うとともに、都市再生への貢献を図る。超高層棟の竣工は15年、全体竣工は17年を予定。