東京都墨田区は、集合住宅の防災性向上などを目的とした補助金制度「すみだ良質な集合住宅認定制度」を、2013年度に立ち上げる。新築集合住宅のハード面における防災性能向上のための補助金制度は、全国初の取り組み。
同制度は、子育てと防災に特に配慮された集合住宅(新築・既築・分譲・賃貸は問わない)を認定、住宅の整備にかかる費用や、居住者が行なう子育て支援や避難訓練などの自主活動の一部を助成する。13年度は、約5,000万円を予算化する予定。
認定は「子育て型」「防災型」の2つに分けて行ない、「子育て型」は、ホルムアルデヒド対策、床衝撃音対策、事故防止対策、キッズルーム整備、子供参加型イベントの実施等の認定基準を設け、それらの整備費として事業者に最大400万円を補助。「防災型」は、耐震性能の確保、備蓄倉庫の整備、予備電源の確保、防災訓練の実施などを認定基準に、最大1,000万円を補助する。
これとは別に、集合住宅居住者に対して、自主活動経費補助を年間5万円、マンション管理アドバイザーの派遣費用全額を補助する。